宮崎日日新聞（2022年12月30日付）若い目に以下の生徒の文章が掲載されましたのでご紹介します。

～ 普通科3年　立根　旭人さん ～

台風被災者の声

　12月18日の早朝、父と延岡市に出発した。目的は台風14号による災害支援ボランティアに参加するためだ。集合場所には福岡の災害支援ボランティア団体も到着していた。
　まず最初に行ったのは在宅訪問である。災害によって発生した困り事の有無を確認をするのだが、初対面の訪問者に困惑された世帯があったのも事実だ。次に向かったのは床上まで水が浸水した在宅被災世帯の家。1カ月前から作業に取りかかり、この日でようやく床の修繕作業が終了した。
　「これで安心して年が越せますね」。その言葉に自分も安堵した。
　台風14号から数カ月がたとうとしているが、災害被害は現在も続いている。報道されていない部分にも目を向けなければならないと今回参加し痛感した。さらにボランティアを経験することで次の災害への準備につながることにも気付けた。そして私たちが今できること、それは現状を「知る」ことだ。