宮崎日日新聞（2021年5月23日付）若い目（9）面に以下の生徒の文章が掲載されましたのでご紹介します。

～ 普通科3年　佐竹　光輝さんの作品 ～

読書で人生豊か

私は読書が好きだ。きっかけは特にない。物心ついた時から何かを読んでいた。母いわく、小さいころからテレビを見たり外で遊んだりするよりも、絵本を読んでいたらしい。読書は人生を豊かにしてくれる。本を読むことで今まで知らなかったことを知ることができる。話すとき、大体の雰囲気で言葉にせずとも伝わるものが、文字だと伝わらない。その微妙な違いを表すためにさまざまな表現が用いられる。それを読むことで、私たちは多くの語いを得ることができる。語い力は人生の豊かさに直結する。語い力がなければ、「うれしい」や「悲しい」などの単調な感情しか浮かんでこない。それは葉の少ない冬の木のようだ。しかし、そこに言葉をつけたとき、人間の情緒は青々と広がり、今まで感じることができなかったような感動を味わうことができるのだ。そこには新しいものに目を向けられる豊かな人生が待っていると信じている。